2017年7月6日木曜日

歯科での医療機器、使いまわし報道について

今朝、とくダネという番組で歯科について報道されていました。

具体的には歯科治療で使用するハンドピースという医療機器を歯科医の半数が使いまわしているとの内容です。


ちょうど当院の医療機器、設備についてこれから書いていこうと思っていたので、

今回は当院の滅菌システムについてお知らせいたします。


院内はだいぶ歯科医院らしくなってきました(笑)
シンプルできれいな空間を目指しています!

出演されている歯科医師の先生もお話しされていましたが、

滅菌をして感染対策をすべきということは、

すべての歯科医師が理解していることだと思います。


(一部、高齢の歯科医師はそういった意識が低いとの見解もありましたが、

私は年齢は関係なく、歯科医師個人の意識の問題だと思います。)


番組内でもありましたが、そういった使いまわしが行われる理由としては

単純に「コスト」と「手間」の問題です。


歯を削る機械は精密なものであり、高額です。

患者さんごとにそれらをすべてを滅菌しようと思うとそれなりの数が必要であり、

必然的にコストが上がります。


また一言で滅菌といっても「洗浄、注油、パック、滅菌」といった手間が非常にかかります。

(歯科医院に勤めたことがある方なら、すぐにわかると思いますが・・・)


そういったことから、患者さんに見えにくい部分で

コストと時間を削減しようと努力(?)する結果が

今回のような報道のような医療環境を招いてしまっているのだと思います。



前置きが長くなりましたが、当院ではハンドピース専用滅菌機(DACユニバーサル2)

そしてミラーやピンセットなどハンドピース以外の器具についても

現時点で最高水準のオートクレーブ滅菌機(DACプロフェッショナル)を導入します。


上 DAC ユニバーサル2
下 DAC プロフェッショナル

とくダネにも出ていました(笑)

簡単に言うと初期導入のコストはかかりますが、スタッフの手間が軽減され、

感染のリスクは限りなく低くできるものです。


これまでの一般的な滅菌機では

手作業から機械による滅菌まで終えるのに約95分かかりました。

この機械ではそれが約16分で終えられます。

もちろん従来のものよりも滅菌の確実性は向上しています。


一度でも患者さんの口の中に入ったものは

すべてこの2つの機械で必ず滅菌します。


こういった普段見えないところを患者さんにご理解いただくのは難しいところですが、

そういったところを手を抜かずに医療の質を上げていきたいと思います。


さらに付け加えると、

歯を削るバーや根の治療に使用するファイルといわれる細かい器具まで


患者さんの口の中に入るものはすべて個別で滅菌します!

これは個別でパック滅菌して、治療の直前に開封するということです。


またこういった医療機器や消毒室などの裏方の部分、

そして当院で扱うすべての箇所について、

内覧会でご覧いただければと思います。

始まってしまうとなかなかご覧にいただけないので、ぜひこの機会にご参加ください。


内覧会の開催は以下の通りです。

7/29(土) 10:00~17:00
7/30(日) 10:00~17:00

ご予約など不要ですし、もちろん費用もかかりません。


番組でも言っていましたが、不安なら歯科医師(私)に

「どういう滅菌消毒をしているの?」

と聞いてみてください。

自信をもって説明させていただきます(^-^)


ちなみに7/27(木)にも歯の相談会を開催する予定です。

こちらはふだん不安や心配に思っていること、

入れ歯や顎関節症やホワイトニングなどなど、

歯科に関することなら何でもご質問ください。


今回はタイムリーな報道がありましたので、滅菌システムについてお話ししましたが、

次回以降もこだわりの設備をご説明していきたいと思います!


iphoneで初めてパノラマで撮りましたが
難しいですね・・・
本当はもっといい感じです(笑)
ぜひ一度お越しください!